ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
楓ちゃんに対する嫌悪感はなくなっても、問題の解決には至らない。
次の日にさっそく楓ちゃんがわたしに報告をしにきた。表情からして朗報ではないのはすぐにわかった。
「ごめんね。昨日も祖父にお願いしたんだけど……」
「なにかあったの?」
「実はね、西倉さんてあたしの亡くなった父に容姿が似ているの」
「ヒロくんが?」
「それで拘っちゃっているの。それに西倉さんて社内でも仕事ができると評判だから。なおさらみたい」
「楓ちゃんのお父さんて亡くなっていたんだ。なら、自分の息子と似た人がいたら、気になっちゃうよね」
「亡くなったのはあたしが小さい頃なの。交通事故だったんだけど。まだ父も若かったから、その頃の父と西倉さんがダブって見えているのかもしれない」
「もしかして跡取りとして考えているの?」
「……うん。たぶん。亡くなった父には姉がいるんだけど。要するにあたしからみて伯母にあたる人なんだけど、娘2人だけで息子はいないの」
次の日にさっそく楓ちゃんがわたしに報告をしにきた。表情からして朗報ではないのはすぐにわかった。
「ごめんね。昨日も祖父にお願いしたんだけど……」
「なにかあったの?」
「実はね、西倉さんてあたしの亡くなった父に容姿が似ているの」
「ヒロくんが?」
「それで拘っちゃっているの。それに西倉さんて社内でも仕事ができると評判だから。なおさらみたい」
「楓ちゃんのお父さんて亡くなっていたんだ。なら、自分の息子と似た人がいたら、気になっちゃうよね」
「亡くなったのはあたしが小さい頃なの。交通事故だったんだけど。まだ父も若かったから、その頃の父と西倉さんがダブって見えているのかもしれない」
「もしかして跡取りとして考えているの?」
「……うん。たぶん。亡くなった父には姉がいるんだけど。要するにあたしからみて伯母にあたる人なんだけど、娘2人だけで息子はいないの」