ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
そんなやり取りを楓ちゃんとしている中、水面下でもうひとつの動きがあった。
わたしの知らないところで、それはしっかりと動いていて――
「世良課長、ますます忙しそうですね」
留守中の世良課長のデスクを見ながら、わたしは児島さんに言った。
最近、外出することが増えたなと思って気になっていた。
わたしが帰る時間になっても会社に戻ってくることも少なく、お先に失礼しますと言えない日も多かった。
「身体、大丈夫ですかね?」
「あの人は根っからの仕事人間だし。好きで自分を酷使するマゾッ気のタイプだから大丈夫だよ」
「児島さん、その言い方酷いですよ」
「だから今まで独身貫いてきたんじゃないの?」
「そういうものですかあ?」
「そうに決まってるよ。なのにやっとその気になった世良課長を谷本さんが振っちゃうんだもんなあ」
「やめて下さいよ、その言い方」
「でも事実だし」
はい、その通りでした。だから余計に気がかりなんだよね。
正直、なに考えているのかわかららない人だし。
無理とかしてるんじゃないかって……
――だけど、水面下の動きが表に出てくることで、その気がかりな部分が明らかとなる。
わたしの知らないところで、それはしっかりと動いていて――
「世良課長、ますます忙しそうですね」
留守中の世良課長のデスクを見ながら、わたしは児島さんに言った。
最近、外出することが増えたなと思って気になっていた。
わたしが帰る時間になっても会社に戻ってくることも少なく、お先に失礼しますと言えない日も多かった。
「身体、大丈夫ですかね?」
「あの人は根っからの仕事人間だし。好きで自分を酷使するマゾッ気のタイプだから大丈夫だよ」
「児島さん、その言い方酷いですよ」
「だから今まで独身貫いてきたんじゃないの?」
「そういうものですかあ?」
「そうに決まってるよ。なのにやっとその気になった世良課長を谷本さんが振っちゃうんだもんなあ」
「やめて下さいよ、その言い方」
「でも事実だし」
はい、その通りでした。だから余計に気がかりなんだよね。
正直、なに考えているのかわかららない人だし。
無理とかしてるんじゃないかって……
――だけど、水面下の動きが表に出てくることで、その気がかりな部分が明らかとなる。