ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「カホ、行くぞ」
ソファにぼーっと座っていただけのわたしにヒロくんが声をかける。
「もう、いいの?」
「ああ。すべて解決したらしい」
「じゃあ、ヒロくんは楓ちゃんと結婚しないですむの?」
「世良課長もそう言ってただろ。ついでにカホも開業医と見合いする必要もないんだよ」
「……ヒロくん」
「まったく、ふざけんなよ。誰が見合いなんてさせるかよ」
ヒロくんが最後にぼそっと言ったセリフでようやく意識が取り戻せたみたいな感じだった。
社長と世良課長とのやり取りを聞きながら、信じていいのかなとどこか半信半疑だったから。
「よかったあ。これで終わったんだよね」
「ごめんな。今まで一人でこんなとこ来させて」
そしてわたしの手を取り、ふかふかのソファから立ちあがらせてくれた。
「ありがとう」
助けに来てくれて。
がっしりと握られたあたたかい手を握り返し、やっと心が休まった。
ソファにぼーっと座っていただけのわたしにヒロくんが声をかける。
「もう、いいの?」
「ああ。すべて解決したらしい」
「じゃあ、ヒロくんは楓ちゃんと結婚しないですむの?」
「世良課長もそう言ってただろ。ついでにカホも開業医と見合いする必要もないんだよ」
「……ヒロくん」
「まったく、ふざけんなよ。誰が見合いなんてさせるかよ」
ヒロくんが最後にぼそっと言ったセリフでようやく意識が取り戻せたみたいな感じだった。
社長と世良課長とのやり取りを聞きながら、信じていいのかなとどこか半信半疑だったから。
「よかったあ。これで終わったんだよね」
「ごめんな。今まで一人でこんなとこ来させて」
そしてわたしの手を取り、ふかふかのソファから立ちあがらせてくれた。
「ありがとう」
助けに来てくれて。
がっしりと握られたあたたかい手を握り返し、やっと心が休まった。