ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
世良課長の話出しは、まず、青葉総合病院理事長のつかんでいた『東京稜星大学の弱み』がなにかということだった。
「東京稜星大は遺伝子研究の分野では群を抜いていて、民間の団体から研究資金の援助を受けていたんだ。しかし、研究室の教授がその資金を不正流用していた」
「その情報を青葉総合の理事長がなぜ知っていたんですか?」
ヒロくんが訊ねる。
「取引している医療機器メーカーからもともとその情報を得ていたんだよ。いつでも利用できるように。理事長は接待やリベートを受け取らない代わりにいろいろな情報を仕入れていたんだろうな」
接待やリベートは特に悪いことではない。
接待はよくあることだし、リベートも一見賄賂のようにとらえられるけどそういった制度は正当な取引として多くの企業が行っている。
理事長はそういうお金よりも情報に重点を置いていた。
すごい。青葉総合の理事長はうちの社長以上の野心家かもしれない。
「東京稜星大は遺伝子研究の分野では群を抜いていて、民間の団体から研究資金の援助を受けていたんだ。しかし、研究室の教授がその資金を不正流用していた」
「その情報を青葉総合の理事長がなぜ知っていたんですか?」
ヒロくんが訊ねる。
「取引している医療機器メーカーからもともとその情報を得ていたんだよ。いつでも利用できるように。理事長は接待やリベートを受け取らない代わりにいろいろな情報を仕入れていたんだろうな」
接待やリベートは特に悪いことではない。
接待はよくあることだし、リベートも一見賄賂のようにとらえられるけどそういった制度は正当な取引として多くの企業が行っている。
理事長はそういうお金よりも情報に重点を置いていた。
すごい。青葉総合の理事長はうちの社長以上の野心家かもしれない。