ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
2日後、ヒロくんが設計課に出社してきた。

ヒロくんを知っている先輩たちはみんな笑顔で彼を迎えていた。

朝礼でみんなの前であいさつをするヒロくんは、昔よりもっともっとかっこよくなっていた。

そういえば、彼女とは遠距離恋愛なのかな?

それとも……一緒に連れてきたとか?

なんてね。

わたしが詮索して傷つくのはおかしな話しで。

わたしはヒロくんに彼女ができるまで次の恋愛をしないと決めていたのだから。

それは望んでいたことだし、そのときは心から祝福できる人間でありたい。




朝礼が終わり事務所に戻ってきたヒロくんは、わたしが教えるまでもなく、あのデスクに座る。


「おととい谷本さんが一生懸命に磨いていたんだよ」


もう、余計なことを。

加藤さんがヒロくんの肩を組みながら、わたしの方へ身体ごと向けた。

バチッ!

やばい、目が合った!
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