ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
今、わたしの名前を呼んだ? そう訊きたいけど恥ずかしくて訊けなかった。
だって勘違いかもしれないし。
だけど次の瞬間…――
さっきよりも強い締め付けに密着度が増す。背中が痛いくらいに引き寄せられている。
うまく顔を上げることができなくて心臓に耳をあてながら名前を呼んだ。
「ヒロくん?」
ヒロくんの匂いがする。懐かしい匂い。この匂いは他の誰でもないヒロくん独特の香り。
変わってしまったと思っていたけど、ぜんぜん変わっていなかったんだね。
「変わってねえなあ。カホは」
「やだ。わたしも今、同じこと考えてた」
「なんだよ。変わってねえのかよ。俺」
「かっこよくはなったよ。大人の男って感じ。でも根本的な部分はきっと同じなのかなあって」
「カホは相変わらずドジだよな。24にもなっていまだにふわふわしてるっつーか」
「なにそれ!? どうしてわたしだけけなされるのよ!?」
「そういうとこも変わんねえ。すぐに怒るとこ」
「怒ってないもん!」
反発しながら。だけどそんなことはどうでもよくなってくる。
だってすごくうれしいんだもん。
こうやって笑い合える日が来るなんて思ってもみなかったから。
だって勘違いかもしれないし。
だけど次の瞬間…――
さっきよりも強い締め付けに密着度が増す。背中が痛いくらいに引き寄せられている。
うまく顔を上げることができなくて心臓に耳をあてながら名前を呼んだ。
「ヒロくん?」
ヒロくんの匂いがする。懐かしい匂い。この匂いは他の誰でもないヒロくん独特の香り。
変わってしまったと思っていたけど、ぜんぜん変わっていなかったんだね。
「変わってねえなあ。カホは」
「やだ。わたしも今、同じこと考えてた」
「なんだよ。変わってねえのかよ。俺」
「かっこよくはなったよ。大人の男って感じ。でも根本的な部分はきっと同じなのかなあって」
「カホは相変わらずドジだよな。24にもなっていまだにふわふわしてるっつーか」
「なにそれ!? どうしてわたしだけけなされるのよ!?」
「そういうとこも変わんねえ。すぐに怒るとこ」
「怒ってないもん!」
反発しながら。だけどそんなことはどうでもよくなってくる。
だってすごくうれしいんだもん。
こうやって笑い合える日が来るなんて思ってもみなかったから。