ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
ふっと姿を見せた世良課長の姿が目に入り、ああ、戻ってきたんだと思いながら横目で見送る。

引き続きパソコン操作を黙々と続けていたけれど……。

え?

あれ?

世良課長?

なんだっけ?

なにか大切なことを忘れているような気がして、マウスを動かしながら記憶の整理をしていた。

それで。


「あああ!」


席を立ちながら叫んでいた。


「谷本さん、ちょっと……」

「……はい」


そして眉間に皺が深く刻まれた世良課長に名前を呼ばれた。
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