ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
頭をぽんって……

まるで子ども扱いだな。

わたしのこと、いったいいくつだと思っているのよ。

そう思いながら自分も立ち上がろうとしたら、向こうからヒロくんがこちらに近づいてくるのが見えた。


「終わり?」

「うん」

「明日も仕事頼んでいいか?」

「うん。どうぞ」


ヒロくんが、現場から直帰予定で不在の児島さんの椅子に座り、仕事の説明をする。

CADでかかれた図面を渡された。そこにヒロくんの手書きの修正が入っている。


「この通りに直しておいて。元のデータはこれ」


とCD-RWも差し出された。


「修正終わったらA2で出力してデータはこれに上書き保存」

「わかりました」
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