ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
黙ってううんと首を振る。
ぜんぜんそんなんじゃないよって。
本当は声に出して言いたかったけど。
もしそうしてしまうと、ヒロくんを好きと言ってしまいそうだった。
「行けよ」
「ヒロくん……」
「世良課長、待ってるんだろ?」
これ以上、待たせるわけにいかなかった。
7時の約束をすっかり忘れてさんざん待たせていたから。
「別に送ると言ったのも世良課長のことを訊いたのも変な意味じゃないから」
「……うん、わかってるよ」
だけどそのヒロくんの言葉に正直、傷ついたしショックだった。
でも、そうだよね。
ヒロくんにはもうほかに大切な人ができたんだから。
だからわたしは祝福してあげる立場なんだよね。
じゃあ、お疲れとヒロくんはワイシャツの胸ポケットからタバコを取り出し事務所の奥にある喫煙ルームに行ってしまった。
「お疲れ様です」
わたしも後ろ姿にそう返し、世良課長のもとへ向かった。
ぜんぜんそんなんじゃないよって。
本当は声に出して言いたかったけど。
もしそうしてしまうと、ヒロくんを好きと言ってしまいそうだった。
「行けよ」
「ヒロくん……」
「世良課長、待ってるんだろ?」
これ以上、待たせるわけにいかなかった。
7時の約束をすっかり忘れてさんざん待たせていたから。
「別に送ると言ったのも世良課長のことを訊いたのも変な意味じゃないから」
「……うん、わかってるよ」
だけどそのヒロくんの言葉に正直、傷ついたしショックだった。
でも、そうだよね。
ヒロくんにはもうほかに大切な人ができたんだから。
だからわたしは祝福してあげる立場なんだよね。
じゃあ、お疲れとヒロくんはワイシャツの胸ポケットからタバコを取り出し事務所の奥にある喫煙ルームに行ってしまった。
「お疲れ様です」
わたしも後ろ姿にそう返し、世良課長のもとへ向かった。