ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
その日の食事は時間が遅いこともあって、チェーン店のイタリアン系レストランだった。

でも重厚なテーブルとステンドグラスの窓。そしてレトロな照明が雰囲気を醸し出し、今日のお店もやっぱりセンスがいい。


「ここもうちの施工ですか?」

「よくわかったね。でも設計はうちじゃないけどね」

「はあ…」


毎回、現場めぐりしているんですけど。

ヒロくんもそうだったんだよね。

このカラオケ店はそうなんだよとか、このマンションもそうなんだよって。

いろいろ教えてもらったなあ。

って……ヒロくんと比べちゃってるし。


「比べるなよ!」

「ごめんなさいっ」


やっぱりバレちゃった。
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