ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「やっぱり」
「知ってたんですか?」
「ネイルだよ」
「へっ? 爪?」
合コン予定だった日から、もう何日もたっていた。
ネイルが落とされすっかり元にもどった平凡な爪を見ながら首をかしげる。
「今までマニキュアすらしていなかったのに急にあんな爪をしてくると、こりゃあなにかあるなって」
「なにか?」
「デートかもってね」
ということは、世良課長はわたしのデートを上司という権限を使って邪魔しようと企んでいたということですか。
実際は合コンでしたけど。
「ネイルだけでそこまで推理できちゃうなんて。世良課長って案外すごいんですね」
「ずいぶんとひとごとみたいに言うよなあ」
だって。
どうしてもピンとこないんです。
入社してからずっとわたしの上司だったから。
…―なんだかお父さんみたいで
「知ってたんですか?」
「ネイルだよ」
「へっ? 爪?」
合コン予定だった日から、もう何日もたっていた。
ネイルが落とされすっかり元にもどった平凡な爪を見ながら首をかしげる。
「今までマニキュアすらしていなかったのに急にあんな爪をしてくると、こりゃあなにかあるなって」
「なにか?」
「デートかもってね」
ということは、世良課長はわたしのデートを上司という権限を使って邪魔しようと企んでいたということですか。
実際は合コンでしたけど。
「ネイルだけでそこまで推理できちゃうなんて。世良課長って案外すごいんですね」
「ずいぶんとひとごとみたいに言うよなあ」
だって。
どうしてもピンとこないんです。
入社してからずっとわたしの上司だったから。
…―なんだかお父さんみたいで