ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
A2サイズのものでもスキャニングできるスキャナで1ページずつスキャニングしてUSBに直接落とし込む作業はとても単純で誰でもできるお仕事。

それが20ページ分だろうが50ページ分だろうが、わたしは与えられたことをただやるのみ。

普段のお仕事はおもに男性社員のサポートというか、いわば小間使いみたいな感じかな。

つまり大したお仕事は任せられていません。

だって設計課に所属しているといっても設計のお仕事なんてやったことないですから、わたし。

かろうじて図面を描くためのソフトだけは数種類扱えるので、図面に修正をいれたり印刷をしたり。あとはパワーポーントで提案書を作るお手伝いをしたり。

実に単純なお仕事だけをやっています。


「谷本さん、ちょっといいかな」

「はい!」


スキャニングしていたら、突然、世良課長に呼ばれてしまった。

なんだろう……。

改めて呼ばれてしまうとちょっとだけ緊張してしまう。
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