♥ラブ・ルーム♥ー甘いキミとの奇妙な監禁生活ー

「…じゃあ…ここにいてもいいから、気持ちが落ち着いたら、ちゃんと俺に話すこと。…OK？」


結菜はコクンと頷いた。


「…じゃあ俺、邸の方にいるから、なんかあったら言って。」


そう言って、握っていた彼女の手を離そうとすると、彼女はさっきより強く握り返してきた。


「ま、待って！」

「な、なんだよ。」

「……これじゃ、あたしがお願いした監禁じゃないじゃない。」

「…へ？」

「……唯斗も、ここにいて。」



どうしてここまで結菜の言ってることがわからないんだろう。

いや、そんなの今に始まったことじゃないけど…。

子供っぽい性格の彼女は、普段から話す言葉が天然というか…なんというか。

理解出来ないことは多々あったけど……


今日の彼女の言う言葉は本当に理解出来ない。


【監禁して。】

【唯斗がいなかったら、監禁じゃない。】


……眉間にシワを寄せてしまう言葉ばかりのせいで頭がイタイ。



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