♥ラブ・ルーム♥ー甘いキミとの奇妙な監禁生活ー
寝ぼけているのか、それとも本気なのか…定かではないが、結菜が話すことはよくわからないことだらけだったが、夜深くなるまで、二人で話をしていた。
幼稚園、いつも一緒にままごとをして遊んでいたこと。
小学校では、同じ生き物係りをしていたこと。
中学校では、俺と結菜が付き合ってるんじゃないかと同級生にひやかされたこと。
高校生になって、同じクラスになったこと。
些細な想い出話だったが、彼女は懐かしそうに笑って話をしていた。
俺も一緒になって笑った。
そうこうしているうちに、彼女は寝息をたて眠り始めた。
彼女の寝顔は、あの幼かった頃とは変わらず無邪気だった。
手を握っているせいか、さっきとは違い穏やかな寝顔。
俺は、その穏やかに眠る彼女の頬に優しく触れた。
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