♥ラブ・ルーム♥ー甘いキミとの奇妙な監禁生活ー
◇…監禁一日目。【今すぐ、あたしを監禁して。】


【監禁一日目】


その日はごくごく普通の日だった。

いつも通り学校へ行き、部活も何もやってない俺は放課後まっすぐ家に帰る。

部屋に帰ると、愛犬トイプードルの『モンブラン』が俺の帰りを待っていた。

小さな尻尾をパタパタ振り、『さんぽ♪さんぽいきたぁい♪』と今にも喋りだしそうなウルウルした瞳で俺を見上げる。

ちなみに、『モンブラン』という名前は結菜が決めた。

おいしそうだからという意味のわからない理由だった。


モンブランがあまりにもウルウルとした瞳で見つめてくるので、俺は服も着替えず制服のまま、モンブランと散歩に出掛けた。


モンブランのクリクリとしたツヤのある毛が、夕陽の光でキラキラ光る。

相変わらず、嬉しそうに尻尾を振るモンブランを微笑ましく見ていると、


〜〜〜♪。


俺の携帯が鳴った。


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