無題



翌日。


「えっ?...えっ?!」

慌てて時計を見る。

昼の12時?!

学校遅刻した〜!!!

飛び降りるようにベッドからおり、制服に手を伸ばす。

...ん?ちょっと待った。

あたしはピタッと手をとめた。

今更行ったってあまり意味ないような...。

もう一度時計を見る。


......ええいっ!

今日は休んじゃえ!

あたしは学校に行くことを諦めた。

と言っても別にこれといってすることがない。

何しようか...。

しばらく部屋の中で考えていると、携帯が鳴り出した。

あたしはすぐさま携帯を開くと、昨日行ったスタジオの店長、えりネェからの電話だった。


こんな時間にどうしたのかな?

「もしもし、えりネェ?」

「あ、ミオちゃん?!今学校だよね?!」

えりネェは焦ったように聞いてきた。

「ううん。今家...」

「ホントに?!」

なぜか息も上がっている。

「今からスタジオに来れない?!頼みがあるの!」

「え、頼みって...?」

「そんなのあとあと!とりあえず待ってるから!じゃあねっ」

ブツッ。

あたしは一方的に電話を切られ、スタジオに行かなきゃいけないはめになった。


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