派生小説2話
母が再婚する相手の方とご対面の日。

タッタッタッ

友達と逢うために駆け足で階段を降りようとしたら。

「ライク、何処に行くの?」

お母さんは、怒鳴る声で頭から火が出るのではって思わせるぐらいだが僕には関係ない。

「約束の時間には行くから。いってきます」

靴紐を結びながら話を受け流して家を出た。

北風にさらされて手足が芯まで冷えて刺す痛さがチクチクと響く。


中学時代の久しぶりに逢うのに遅刻する訳には行かないと思いながら自転車で全力でスピード上げて走らせた。

ビューンビューンと音をたてて自転車は走りだしてる。

先週、僕の心を虜にする女性に会ったスクランブル交差点で又逢いたいな。

そんな事を考えながらスクランブル交差点を渡ろうとした。
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