聖しこの夜、君と2人で
「さぁ!!雪帆のそのちっさい胸に詰まってる物を全部吐き出しなさいっ」
「ちっさいは余計」
「まぁまぁ♪」
ニカッと笑う亜子。
亜子なりにあたしを気遣ってくれてるのかな??
「さっきね、燈真に“クリスマス一緒にいられなくなっちまった”って言われたの」
「…は??」
ワントーン低くなる亜子の声。
あたしはそのまま、燈真に言われた事を亜子に話した。
「何だあのジャガイモ野郎」
…それがあたしの話を聞いた後の亜子の第一声だった。
「燈真はジャガイモじゃないよ」
「いやそこ突っ込む所じゃないから」
「…あい」
やばい。亜子がお怒りでいらっしゃる。
「なんで理由言わないんだろ??」
「あたしもそれは気になる…」
「ウチが思うに…浮気、とか??」
「……。」
「いや何でもないよ!?燈真に限ってそんなわけない☆」
「だよね、燈真だもん」
でも、違うとしたらどんな理由??