聖しこの夜、君と2人で
「え…??」
ドクンッと心臓が脈打った。
そこに写っていたのは、燈真と、綺麗な女の人だった。
「てゆーか…何この赤くなったジャガイモ。紅芋かっての」
しかめっ面で画面を指差す亜子。
亜子が指差す先には、頬を赤く染めた燈真の笑顔があった。
「なぁ、これってうわ「シッ!!」」
亜子はあたしを気遣ってか、“浮気”の言葉を言おうとしたはーちゃんを叱った。
“これって浮気じゃない??”
そう言おうとした、はーちゃんを。
「…ははは、そんなまさか」
「雪帆??」「雪ちゃん??」
「あたしは信じるよ、燈真の事」
だってあたし、燈真の彼女である以前に、燈真の幼馴染だよ??
燈真はそんな事しないって事ぐらいわかる。
ま、まぁこんだけ綺麗な人なら、赤くなるぐらい仕方ないかなぁーと。
「「なんかもう…さすがとしか言いようがない」」
「へ??」
「だって雪帆、燈真の事何でも知ってんだもん」
「幼馴染って偉大だよなー」
「へへ、そうかなっ??」
ちょっと嬉しい。
いや、めちゃくちゃ嬉しい。