聖しこの夜、君と2人で


「じゃあこれは燈真のスケベな部分が見えちゃったって事で☆」

「「そだねー♪」」


それでいいのか??って気がしなくもないけど、浮気よりは何千倍もマシ。

さっきまで心配そうだった亜子の顔も、今はいつもの笑顔に戻ってる。


ーーこの時、あたしが燈真に真実を問い詰めていたら、未来は変わってたのかな…??

そう思ったのは、もう少し先の事。


「燈真もやっぱり男なんだなー」

「はーちゃん、そーゆー事言わないのっ」

「だって亜子、そう思わねぇ??」

「はーちゃんも燈真と同じように男でしょ??って事は、綺麗なお姉さんの前ではスケベになっちゃうんだ??」

「聞こえなーい☆」


また亜子とはーちゃんの夫婦喧嘩が始まった。

まったく…羨ましいよ。

あたしだって燈真とラブラブする予定だったのにな。


…明日はイヴ。




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