キミに捧げる最後の恋
プロローグ
「ねぇ、今日はどうして」
本気の愛じゃないとしても、
そこに心が無いとしても、
それでもそばにいれることが、
貴方の温もり感じれることが、
私にとっての幸せだった。
貴方のいない生活なんて、考えるだけで寂しくて、心が張り裂けそうだった。
傷付くのも全部わかってた。
今日はいつも以上に貴方の吸う煙草の煙が煙たい。
もくもくと煙がただよって、私の体にまとわりつく。
その煙は上手く私を捕まえて離してくれない。
私はもがいて、もがいて、煙から抜け出そうとするのに、常に煙がまとわりついて決して抜け出すことはできない。
だからもう、煙に縛られた人生でもいいと思った。
私にはそれが幸せだったから。
「今日はどうして、帰ってこないの?」
貴方無しでは生きていけなかったから。