果てしない未来へ

それは朝早くだった。
「おいコラ！！もっぺん言ってみろ！」
「・・・」
突然マサさんの罵声が響いた。その矛先はれいなだった。
「ちょ、ちょっと！どうしたんですか！？こんな朝早くから！」
「どうしたも何もねぇよ！この野郎初めて話したと思ったら俺にたてつきやがった！」
事のいきさつはこうらしい、れいなが作業してたのはいいのだがその手つきが危なっかしかったので少し注意したら「うるさいなぁ！黙っててくんない？」と言ったらしい。
（あぁ・・・マサさんに対してそれはまずいなぁ・・・）
「とっ、とにかくれいなには俺から言っておきますんで今は落ち着いてください。」
そういって何とかマサさんかられいなを離すことができた
「お前なぁ、何でうるさいなんて言っちゃったんだよ」
「・・・」
「まぁ言いたくないなら良いけどさぁ、これからは人の意見を素直に聞けよな」
「・・・わかった」
「おっ、初めて俺の前で喋ってくれたな」
「・・・」
（また黙っちゃったよ、まぁ一言でも喋ってくれたからいいか）
その時、俺はもう少し一緒にいれば心も開いてくれるかな。
という思いにあふれていた。