男のなかのオトコ


全力で走った…
だけど

ヤバい間に合わない!!!

次に目に映る光景に恐怖を感じ目をつぶった。


ドスッ…

鈍い音が耳を貫く。

やら…れ…た…の?

小刻みに震える体を抑え目をゆっくり開いた。


………っ!!!何!何で!?

陸達の足元に数人の敵が倒れていた。


「なんだ弱いじゃん」

「うん、なんか残念」

「手応えがない…」

あ……れ…?
なんで…?

「おい!春!突っ立ってねぇで手伝え!」

「…お、おう」

陸達のもとに走った。

「んじゃ行くぜ(笑)!!!」

いっせいに攻撃し始めた。

ドスッ
ゴッ

私は敵を倒しながら横目で陸達を見た…

一瞬驚いた。


知らなかった…
こいつら…強い…

次々と無駄な動き一つせずに敵を倒していく…

しかも一発で決めるから体力も余り減っていない。

こいつらなら勝てる、そう思った瞬間だった。


1人2人次々と倒していく。

最後には…

「もうおまえだけだぜ?」

すげーよ…
もうあんなにいた敵倒しちゃったよ…

「チッ、なかなかやるな」

「今すぐ殴り飛ばしてやるから覚悟しろ」

「こういう時は……逃げるが勝ちだね(笑)」







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