男のなかのオトコ
「最悪だぁ~~~」
…っあ、声に出してしまった…
きずいた時にはもぅ手遅れ、陸の腕が私の腰にまわっている。
「ひっでぇな、そんなこと言っていいのかよ」
陸の顔が近づいてくる、私の頭の中はパニック状態。
ドスッ
あっ…
私の右の拳が陸のみぞおちに決まってしまっていた。
「てめ…何す…んだよ」
陸はうずくまりながら訴えかけている。
「す、すまねぇ右手がかってにでちまった、大丈夫か?」
うずくまる陸を覗きこんだ。
「大丈…///っ」
んっどしたんだろ?
なんかちょっと顔が赤いような…
「陸?」
「春、陸、何してんの?」
自分達の部屋を確認した優と想が私達に駆け寄ってきた。
「優、想、俺が陸に右ストレートはめちまった」