男のなかのオトコ
「ということでまじで今から文句言った奴1人で行かすからな!」
みんな腑に落ちない様子だったけれども誰も文句は言わなくなった。
今更だけど…私…幽霊系ほんと無理…
「んじゃ今からくじ引くぞー!男どうしだけど我慢しろよ!」
みんな先生に言われるがままにくじを引いていった。
私も震える体を落ちつかせ、くじを引いた。
12番か…
同じ番号の人がペアなんだよねぇ…
誰なんだろ…
「春、おまえ俺とペアだ」
「へっ?…」
私のくじを後ろから陸が覗きこんでいた。
「なんでよりにもよって陸なんだよ~!!!」
「てめ、そんなこと言っていいのかよ、暗闇の中で襲ってもいいんだぜ(笑)」
「幽霊に取り憑かれしまえ…」
ただでさえ怖いのになんでペアまで警戒しなきゃなんないのよぉぉぉ!!!
「全員くじ引いたか?んじゃルートはこの道を進んで行ったらまたここに着くから道をそれずにいけよ~」
先生は光がまったくない山道を指差しながら説明した。
いやぁ~(涙)始まってしまった。