幸せになりたい女
《もし・・コンゴ民主共和国が素敵なとこだったら・・美久も一緒に連れて行きたい》

 ドキッ  とした。まるでプロポーズみたい・・。
 美久って初めて言ってくれた!

『もしもーし! もしもし美久? どうしたの? なんで黙ってるの?』
「あ、ごめん。メールが来たみたいだから、つい読んじゃった」
『人と電話してるときに失礼じゃない』
「ごめん、ごめん。でも、あのね、今のメール、勝久くんからだったの」
『そう、なんて?』
「美久と一緒に共和国に行きたいんだって! これってどういう意味だと思う?」
『・・別に深い意味はないんじゃない?』
「えっ・・そう・・なのかな?」
『勝久くんは誰にでも人懐っこいし、男女関係なく付き合える人だしね。友達として美久のこと誘ってるんじゃないの?』
「ふ~ん・・」

 なんだかそれ以上会話が盛り上がる気がしなくて、電話を終わらせた。
 なんで急に機嫌悪くなったりすんのぉ? ヤな感じ!
 ただ一緒に悩んだり、喜んだりしてほしいだけなのに。

 弘子のことはもう頼らない! と思いながら、「美久も行きたい」ってハートマークをつけて勝久くんに返信した。
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