あなたの牙で潤して

しばらく沈黙が続いた。

その間は、風で木の葉がさらさらとなっているのを聴いていた。


先に口を開いたのは、彼だった。

「交換条件だ。」

私は首を傾げた。

なんのこと…?
交換条件?

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