あなたの牙で潤して

授業を1時間サボってしまった。
机に伏せて考える。

なんであんなことに…。大体、あの人があんなところにいるから!

「東院さん。」

いや、私が悪いのかな…。でも…。

「東院妃萌!!!」

「ひゃっ!」

気がつくと、私の目の前には可愛らしい子と綺麗な子がいた。

「さっき…帝牙様に連れてかれてたけど…大丈夫?」

心配してくれてるのかな…いや、罠かも!

「大丈夫です。別に大したことじゃないので」

とりあえず冷たくして様子を見た。

「そっかぁ。良かった!東院さん、なんか可哀想に見えて」

綺麗な子が言う。隣では可愛い子が頷いていた。

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