あなたの牙で潤して

「…分かりまし…や!ちょっと」

真面目顔に観念して顔を上げたとたんに眼鏡もとられた。
伊達だってバレちゃう!!

「か、返してください!」

「伊達のくせに何言ってんだよ」

バレてる!ていうか、公表しなくても…。

「そのままでいろ。命令だ。無視したらただじゃおかねぇからな」

そう言って行ってしまった。

キーンコーンカーンコーン

ちょうどよくチャイムなんて鳴らないで!!

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