あなたの牙で潤して
階段が…上るだけなのに!
こんなにも豪華に大理石なんて使って…私なんかが歩いていいのかしら。
「早く来いよ。なんか行きたくない場所に引きずられてる犬みてぇ」
「あのね…。大理石の上なんて私歩ける勇気ないです!」
とか言いながらも足を踏み入れている。
矛盾してるわ、私。
なんとか上れた私は、先輩に手を引かれたまま。
…なんか嫌だな。私男まさりに育ってないもの。
「ここだ。」
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