‡仮想リアル‡
俺は亜稀羅をチラ見する
でも、何で歌わないんだろうな…
「…朔……!」
あの時は歌ってたのにな…
「朔夜!!聞いてんのかよ!?」
「あ?」
「だから、噂話の事だよ!!」
りょうが呆れたように言った
亜稀羅は何故か、ピコピコハンマーを持って俺に当たる直前のところで止めているし、瑞樹はニヤニヤしている
てか、いつの間に出したんだよ…ソレ
「悪い…考え事してたわ」
敢えてその事には触れない
てか、いろんな意味で面倒だし
「たく!まぁ、良いか♪そんで、朔夜!!お前さぁ噂のサイトの事知ってるか?」
りょうは俺に問いかける
瑞樹と亜稀羅も俺に注目した
「噂のサイト?」
「ネットゲームの事だよ!朔知らねぇの?」
瑞樹が笑いながら言う
ネットゲーム…?
俺は頭にハテナを浮かべた
「朔夜がネットのゲームで知らないのなんて珍しいね♪」
亜稀羅が心底驚いたような顔で俺を見る
まぁ、俺がパソコンに詳しいとかってのが認識されてるからだろうけど……
ちょっと掲示板とかに書き込むだけで…そこまで詳しくない