‡仮想リアル‡
「○バゲーかよ…」
まず最初の文章の彩りの良さに俺は気付いたらそう発していた
見た目に騙されるもんじゃないな
と嫌でも思ってしまう
とりあえず、綺麗にまとめてある規約の一番目をクリックし読み進んでいく
俺ってこういうところだけマメなんだよな
まぁ、それは父親似らしいけど……
つか、親父にってどうよ……
自問自答をしながら最後の規約の部分をクリックしたちょうどその時
〜♪〜♪♪
携帯に昼ドラのサスペンスを思わせるあの着信音が鳴り響いた
「!?」
規約に見いってた俺は思わずビビった
てか、誰だよ!!こんな曲設定したのは!?
少なくとも俺はこんな趣味はない
まぁ、誰かかは知らんが…また後で掛け直せばいいだろう
俺は携帯を無視して途中の規約を読み、そのまま“登録”画面に移動する
[規約に同意の上登録する]
[もう一度規約を読む]
[同意しない]
この3項目の選択肢に俺は迷う事なく“同意する”をクリック
気付けば携帯の着信音は止んでいた