‡仮想リアル‡
我ながら大して変わってないと思うが…
俺にとってこの呼び方は特別なのかもしれないと思う
この呼び方は、瑞樹しか呼んでいない
否、呼ばしていない
瑞樹以外に呼ばれるとむなくそ悪くなるし、
それだけ瑞樹は俺にとってかけがえのない大切な存在になっている
あの日から…瑞樹は唯一無二の心を開けるたった1人の親友
まぁ、それは心の中で思うだけで瑞樹には面と向かっては言わないが…
俺は気を取り直すと次の項目を見やる
どうやら質問項目のようだ
[1〜50項目の質問にお答えください]
50項目!?
何でそんな項目数あるわけ?
ってこれ終わらないと本登録じゃないのかよ…。
俺はパソコンをそのままの状態で放置すると一階へ降りていった
廊下を歩いていると親父の書斎に灯りが点っていた
親父帰ってんのか…
そのまま忍び足で通り過ぎ、リビングからキッチンへ行くと冷蔵庫からポカリを取り出し、飲みながら自分の部屋へ戻る
バタン..
「ふぅ…」
喉が潤ったところで俺はポカリを隅に置くとまたパソコンをいじり、質問項目を順に入れていった