‡仮想リアル‡
「あのね…その……」
百合亜はモジモジしながら俯いた
優希は無表情で百合亜を見ている
何となく…百合亜が言いたいことがわかる気がする
「泉さん?百合亜さぁ、泉さんの友達になりたいんだって♪」
「んっ…?」
「蓮ちゃん!?」
百合亜は驚いた顔をする
あれ?違ったかなぁー
「…あの友達になってくれますかぁ?」
水色の透き通った瞳で優希を見る百合亜
やっぱりね♪
泉さんを見るとこれまた無表情
泉さん……?
そのまま沈黙が続いた
バンッ!
「優希ー!何やってんのっ!?」
「!?」
突然、優希の背中を勢い良く叩く少女
しかし、その瞬間その少女の手と頭に優希が平手で倍返しをしていた
私と百合亜は突然の事で唖然
「流石は優希!中々やるな!」
そう言う少女は気にする様子も無く話す
何か凄いなぁ…
「五月蝿い」
そんな少女を痛い子を見る目で見る優希
百合亜は唖然としたまま動かない
何でこうなるかなぁ…?
てか、さっきの百合亜への返事は?
「あのー、泉さんさっきの百合亜の…」
私は言い争いをしている二人に言う
二人は一斉に私を見た