‡仮想リアル‡
そのまま優希は私をジーッと見る
な、何だろう…?
「…ちょっ!優希ちゃんと答えろって!?」
そう言ってド突く少女に優希はド突き返す
そしてまた、二人は乱闘を再開した
さっきからコイツ等は……
「ええい!いい加減にやめい!!」
と私が怒鳴ると二人はピタッと止まった
百合亜はハッとして私を見る
…ヤバッ
とりあえず、私はお気に入りの飴を取り出すと口の中に入れて自分を落ち着かせる
「兎に角さっきの…」
「…別に良いわよ」
「へっ?」
「本当に!?」
優希の言葉に思わず変な声がまた出た
百合亜はそんな事気にも止めず、嬉しそうに優希の手を握っている
「…但し条件があるわ」
「えっ?」
その言葉を聞いて途端に百合亜は顔をしかめた
「条件って…友達になるのに条件ってアンタなぁ…。」
「…波は黙ってなさい」
優希はさっきまで乱闘していた少女、黒崎 波(クロサキナミ)を一括すると百合亜に向き直った
「…1つ目、私が今ハマってるゲームに私の紹介で入る事」
なんだそりゃ…!?
私が呆れたように優希を見ると波は優希の隣で苦笑いを浮かべていた