‡仮想リアル‡
キーンコーンカーンコーン
そう授業の終わりを知らせる鐘の音がなる
私は音と同時にノートを机にしまう
「死んだ……」
波はそう呟くと溜め息をついた
「……自業自得ね」
優希はまるで感情の隠ってない言葉で言い返す
私は思わず苦笑した
百合亜だけは首を傾げているが
……まぁ、さっきの数式は謎極まりなかったけど
「それよりさっきの話の続きだけど、百合亜ん家は大丈夫なの?」
そう私が話を進める
すると百合亜は嬉しそうに「うん!」と大きく頷いた
「百合亜の家……?」
「そうそう!百合亜ん家は凄いよー」
優希の問い掛けに私はニヤッと不敵に笑う
まぁ、私が自慢するべきじゃないんだけどね
「えっ、どんなくらいに!?」
さっきまで死んだ魚になりかけてた波が、ガバッと起き上がり言う
「まぁそれは来てからのお楽しみでしょ♪」
私がニヤッと笑うと百合亜は少し困ったように笑う
「でも、貴女が自慢気に話すことじゃ無さそうね…」
確かに、さっきも思ったさ……!
優希の言葉に敢えて答えずにサッと言う
「じゃあ、今日は百合亜の家に集合で、そこで登録するでオーケー?」
そう言うと皆頷いた