‡仮想リアル‡
「「美味しいものっ!?」」
蓮ちゃんの言葉に二人が同時に振り向いた
「…ん?ディナーだよ!ディナー♪」
蓮ちゃんは笑顔で言った
二人の目がまるで獲物を捉えた猛獣のような目に変わったような気がした
な、なんか怖い……
「…それを早く言いなさいよ」
「楽しみだな♪」
「でしょ?じゃあ、行こう♪百合亜」
蓮ちゃんは私に向かってウィンクをした
優希ちゃんと波ちゃんは辺りを見渡していて気付いていない
もしかして蓮ちゃん確信犯??
「蓮ちゃん…?」
「結構な情報が…あったりしてね♪」
私の呼び掛けに笑顔で答える蓮ちゃん
流石、連ちゃん♪
なんて思いながら優希ちゃん達を見る
すると、優希ちゃんがこっちを向いた
でも、私じゃなくて蓮ちゃんの方を…
地獄耳なのかなぁ……?
えっ、えっ、睨んでる??
「……じゃあ行こっかぁ!!」
私は慌てて、そう言うとお世話係さんに頼んでからみんなを部屋に案内した