‡仮想リアル‡
しかも、何か使い方違う気が…
何て考えながら百合亜を見る
百合亜は蓮に励まされながら慎重にキーボードを押していた
何か微笑ましい…
あれは考えすぎかな?
─────…
「終わったぁ!」
そう歓声をあげる百合亜
自分でやり遂げたことが嬉しいみたいだ
「お疲れ様…」
と、優希が言った
優希が人を労ってる!?
それだけ百合亜が気に入ったのかな?
「何?」
「なんにもないよ♪」
あたしの顔は恐らくにやけているだろうな
「あっそ変な顔」
「んだとゴラァ!!」
案の定、優希は馬鹿にしてきた
「百合亜ー、携帯の方にURL送られてくるはずだからそっちでやんなよ?」
「あ、うん!!ありがとう蓮ちゃん♪」
「いえいえ♪」
蓮がパソコンの前で百合亜にむかって微笑んだ
百合亜も笑った
全体が和む……
百合亜の笑顔って人を惹き付けんだな
「ちょっと見て見て」
和んでるとこに蓮が後ろを向かずに手招きする
「ん?」
みんなが画面を覗くなか、あたしも後ろから画面を覗いた