‡仮想リアル‡
それは仮想リアルのランキングだった
「これがどうしたの?」
百合亜が首を傾げる
あたしも良くわからなくて首を傾げた
「ああ、3位の子の事?」
優希は何だかわかったらしくそう言った
蓮はそうそうっと優希の言った事に頷いた
3位…?
[ 1位 明 10995723点
2位 暁 9380063点
3位 亜稀羅 8038528点
4位 …楼──00]
あっと、何か見たことある名前があったけど…
「誰だっけ?」
って!?みんな何でそんな目で見るんだよぉお
「波…アンタ少しは周りを見なさい」
優希は呆れ顔でそう言った
百合亜を見ると頭にハテナ浮かべてるし…あたしだけじゃなくないか?
「百合亜は良いの」
なんでやねん!?
「えっと波?亜稀羅って子は音楽科の期待の星だったはず」
そう蓮は教えてくれた
そう言えば聞いた事あるな…
大人しい子だっけな?
「でも、凄いね!3位だよ!」
百合亜はそう羨望の眼差しで画面を見ている
確かに……
でもちょっと意外だな
だってこれ対戦ゲームのやつだろ?
そう思いながらも大して気にしなかった
この後に彼女によってあの人に出逢うまでは……