‡仮想リアル‡
キーンコーンカーンコーン
「では、今日はここまで」
教師の言葉ととも号令をする
やっと終わった…
「疲れた…」
「先生無駄なギャク多いもんなー」
俺が教科書を鞄の中に詰めていると瑞樹がいつもの調子で話しかけてきた
さっきとはまるで別人だ
「ああ、てか…いつも気になってたんだが」
「どしたん?朔」
どうしたもこうしたも…
「何で亜稀羅がここで授業受けてんだよ!?」
おかしくね?と俺が言うと亜稀羅はりょうから視線を俺に向けると笑顔になった
「だって僕、合唱嫌いなんだもん☆」
「へぇーって、お前科が違うだろ科が!?」
「……良いの!!ちゃんと先生に許可とってんだから♪」
そう言って気にしてる様子もなく亜稀羅はまたりょうと話し始めた
おい?それで良いのかよ…
「まぁまぁ朔、許可有りなら良いじゃん♪」
「そうだぞ…朔夜」
瑞樹、りょう…お前等は何もわかってねぇ!?
そんな言葉を心の中で呟く
俺がどれほど……って、そういえば、亜稀羅って音楽科の有望株だったけか?
でも、歌わないんだよな…
俺は教科書を鞄に詰め終わると三人の会話を聞き始めた