溺愛彼氏×ドジな彼女

「…僕…諦めるしかないのかな…」
そう小さな声で呟いた郁。

「…諦める必要は、ないカモしれへんけど…。
 好きな人の幸せ、願えるヤツはかっこええと思うで?
 …あとは、郁が決めることや…。
 俺は、これ以上何もいわへん。
 …じゃあな、先戻ってるわ^^」
そう言って、ベンチから立ち上がる。


「…望…ありがと…」
そう俯きながら言った郁。

今は1人にしてあげたほうがいいみたいやな…。

「おぅ。
 はよ戻ってきいや?
 待ってるから^^」


「ウン。」



< 149 / 207 >

この作品をシェア

pagetop