溺愛彼氏×ドジな彼女
そう言ってレジへ歩いて行く郁を見る。
郁っホント子供好きなんだなぁ。
今まで見たことないくらい、優しい顔してた。
そんなことを思いながら、アクセサリーをながめていると郁が近づいて来た。
「お待たせっ。
ありがとね^^」
「ううん!
全然いいよっ^^」
「あっ、ここの近くにカフェあるんだ。
そこ、寄ってかない?」
「あっ、ウンっ!!」
そう言って私は、郁の後を歩く。
「あっ、おいしいっ♪」
少し苦いコーヒーに、溶けたハチミツとクリームの甘さが口いっぱいに広がる。
「ん?
郁のコーヒーってクリームとか入ってないの?」
郁のカップに広がるのは、コーヒーの黒さだけ。
「ウン。
僕、苦いの好きなんだ^^」
「そうなのっ!?
すごく意外…」
こんな可愛い顔だから…
って顔は関係ないよね。