溺愛彼氏×ドジな彼女
「今日、今まで知らなかった郁が知れて楽しかったよ!
そのプレゼント、喜んでくれるといいね^^」
「…ウン、ありがとう^^」
「じゃあね。」
グイッ
そう言って別れようとした私の腕を優しく掴み、郁は私を優しく抱きしめた。
「郁??」
突然のことで頭が混乱する…。
「今日…ホントは…望も凛も誘ってないんだ…」
「え…?」
「従妹の誕生日も…まだまだ先なんだ…」
「…なっ…なんで…?」
「…嘘をついてでも…莉音といたかったから…。
ホントは、今日で諦めるつもりだったんだ…だけど…そんな笑顔見ると…」
私を抱きしめる力が強くなる。
「あきらめたくなくなる…。
好きなんだ、莉音のことが。」