溺愛彼氏×ドジな彼女
「は?」
まっすぐに俺を見て、告げられた言葉。
莉音に…郁が…キス?
「…マジで言ってんの?」
「冗談なわけないじゃん。」
「お前っ…」
そう言って、郁にちかづこうとした…
「諦めようと思ったんだっ!!」
いきなりの郁の大声に、少し驚く。
「諦めるために…最後の思い出にしようと思って…
昨日…莉音にウソついて2人で出かけたんだ…。
だけど…莉音の笑顔を見てると…やっぱり諦めたくないって…。」
そう言いながら、視線を落とす郁。
「…で?」