溺愛彼氏×ドジな彼女
莉音がそんなことするハズねぇよな。
んなこと…わかってんのに…。
何で…こんなモヤモヤするんだよ。
「おはよう♪」
そう言って、俺にあいさつをする莉音。
「…おはよ」
「…どうかしたの?
元気ないよ…?」
そう心配そうに、俺を見る。
「…何でもないよ」
「そぅ?」
「おぅ。
ほら、早くしねぇと遅れるぞ?」
「うんっ」
そう言って、走ろうとする莉音がつまづき転びそうになった。
「キャッ!!」
グイッ
俺は、急いで莉音の腕をつかむ。