溺愛彼氏×ドジな彼女
「…この指輪、買うためにバイトしたんだよ。
であの女の人は、同じバイトしてて買い出しに行ってたんだ。」
「そっ…そうなんだ…」
なんだか一気に、心が軽くなった。
「不安にさせてゴメンな…。
でも、俺嬉しかったよ」
「え?」
嬉しかった…?
「あのあと、俺に莉音は何も言わなかっただろ?」
「ウン…」
「それって、なんで?」
まっすぐな瞳。
「そっ、それは佑斗のこと…信じてたからっ」
「やっぱりな。
それが、わかって嬉しかった。
俺も、莉音のこと信じてるよ」
そう言って、微笑んでくる佑斗。
「ウンっ」
私も嬉しくなって微笑む。