溺愛彼氏×ドジな彼女

「なぁ、アイツ誰?
 あんなヤツいたっけ?」
教科書を、手渡すと私に聞いてきた佑斗。
それは望のことだった。

「あっ、ウン。
 今日、転校してきたんだ。」

「へぇ~。
 さっきから、すっげえこっち見てんだけど?
 莉音、知り合い?」

「ウン、幼馴染なんだ。」

「…ふぅーん。
 …なるほどね…」
そう言って、不気味な笑みを浮かべる佑斗。

「なぁ、莉音。」

「何?」
そう言うと、近づく佑斗の顔。

ちゅっ

軽く頬にふれた唇。

「…気をつけろよ」
それだけ言って、帰って行く佑斗。

ざわつくクラスメイトと、私に集中する視線。

///
恥ずかしい///
もぉ、佑斗のバカっ!!



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