溺愛彼氏×ドジな彼女

届かない声£莉音

あのあと戻ってきた望は、なんだか少し元気がなかった。

「どうしたの?
　望?」

「えっ?
　何もないで?
　それより、凛チャンは?」

「先生に呼び出し…」

「マジかぁ～
　あっ、俺もプリント提出してへんし、呼び出しくらうかもしれへん「おい、望～。先生、呼んでんぞ!」

「予感的中…だね」

「ホンマや^^;
　じゃあ、行ってくるわ」

「ウン。」

私は、凛も望もいなくなったからすごく暇…。
そう思っていると…

「莉音ちゃん、ちょっといいかな?」

「えっ?
　ウン…」

「じゃぁ、行こっ」
そう言って呼びかけてきたのは、他のクラスの安在 南(ｱﾝｻﾞｲ ﾐﾅﾐ)ちゃん。

南ちゃんのあとに、ついていきついたのは…あまり普段つかわれていない空き教室。

「…どうしたの…?
　南ちゃん…?」

「私、言ったよね?
　何するか…わかんないって。」

「えっ…?」
もしかして…

「南ちゃん…だったの?」