距離と壁
プロローグ
君と僕は特別な関係だったね。
けどその関係は僕のせいで消えてしまった。
君にどれだけ辛い思いをさせただろう。
謝っても謝りきれなかった。
どんなに違う人間を演じても、
中身はそのままだった。
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中2の夏。
僕は福島から東京へ上京した。
それと同時に僕は君と別れた。
何もかもすべて…。
僕は上京する前までは今までの自分。
けど、上京したら、すべて消える。
思い出も、人も、町も。
そして君のこともーーー…。
そう、これから僕は記憶喪失のふりをし、
アイドルの道を歩むんだ。