はだかの王子さま
ううんと……
お父さんの名前は『内藤 鋼牙(ないとう こうが)』だから鋼鉄(フルメタル)の牙(ファング)って呼ばれても、完全に間違いってワケじゃない。
でも。
お父~~さんの持ってるのは、魔剣、なんてものではなく、ただの菜っ切り包丁……じゃないの?
家庭科の授業の時使った包丁は。
持ち手近くの刃に『村崎作』とかって書いてあった。
先生に聞いたら、それは、包丁を作った人が、最後に銘(めい)……自分の名前を入れるそうで。
高価(たか)い刃物の証、なんだそうだけれども。
ウチの、父さん愛用の菜っ切り包丁は、ただ『0』って書いてあるだけだ。
だから、父さんが、これを、ずーっと使っているのは知っているけど100円ショップで買った、量産品かと……
けれども。
星羅の声を聞いて、父さんの顔は不機嫌そうにほほを膨らませた。
「俺が所有者だ。
……使い勝手が良いんだから。
魔剣だろうが、なんだろうが、どう使っても勝手だろう?」
えええっと、お父さん。
包丁……魔剣ってやつだと認めちゃうんですか?
お父さんの名前は『内藤 鋼牙(ないとう こうが)』だから鋼鉄(フルメタル)の牙(ファング)って呼ばれても、完全に間違いってワケじゃない。
でも。
お父~~さんの持ってるのは、魔剣、なんてものではなく、ただの菜っ切り包丁……じゃないの?
家庭科の授業の時使った包丁は。
持ち手近くの刃に『村崎作』とかって書いてあった。
先生に聞いたら、それは、包丁を作った人が、最後に銘(めい)……自分の名前を入れるそうで。
高価(たか)い刃物の証、なんだそうだけれども。
ウチの、父さん愛用の菜っ切り包丁は、ただ『0』って書いてあるだけだ。
だから、父さんが、これを、ずーっと使っているのは知っているけど100円ショップで買った、量産品かと……
けれども。
星羅の声を聞いて、父さんの顔は不機嫌そうにほほを膨らませた。
「俺が所有者だ。
……使い勝手が良いんだから。
魔剣だろうが、なんだろうが、どう使っても勝手だろう?」
えええっと、お父さん。
包丁……魔剣ってやつだと認めちゃうんですか?